絶滅動物のお話

種の絶滅は、様々な原因が複雑に重なっておりますが、近年では人間の存在が大きな要因になってきています。(美味しすぎた。美しすぎた。のろまだった。生息地の自然破壊。人間が持ち込んだ新たな動物〈帰化動物〉に襲われた。などなど。)

大航海時代に活躍したコロンブスやマゼラン、ヴァスコ・ダ・ガマが多くの動植物を発見しましたが、それがキッカケになって絶滅に追い込まれた動物も多かったようです。偉業を成し遂げた人達ですが、冬至は動物保護の考え方が現代より希薄だったと思います。現代の飼育係としては、「あなた達が発見しなければ、この時代でも出会えた動物達が居たはずなのに…無念」という気持ちがあります。

美味しすぎた為に絶滅した動物の中に、ステラーダイカイギュウがいました。体重は10tを超えるほどの大きさで、ジュゴンが300kg程度ですので如何に大きかったか想像できます。公開中に遭難して流れ着いた島で、食糧難からステラーダイカイギュウを捕えて食指、苦難を乗り切った遭難者たちが本国に戻って報告したところ、この話が瞬く間に広がり、乱獲されたことから絶滅してしまいました。発見から僅か27年で菅田を消してしまいました。

美しすぎた為に絶滅した動物に、ミイロコンゴウインコがいました。人に対する警戒心が全くなく、17世紀のヨーロッパの金持ち達の中で、この鳥の羽で衣装を作ることが流行したことで、絶滅に追い込まれました。

のろますぎた為絶滅した動物にドードーがいます。名前の由来は、ポルトガル語でそのままズバリ「のろま」の意味があり、日本語では「愚鳩(ぐきゅう)」と不名誉な呼ばれ方をしていますが、モーリシャスの国鳥や国章にされており、非常に愛された動物のようです。「不思議の国のアリス」の物方t利の中にも登場しますので、ご存知の方も多いことでしょう。生息地には天敵が居なかった為、ハトの仲間であるにも関わらず、翼は退化して飛ぶことが出来ません。推定体重25kgと丸々太り、人を恐れることもなかった為、船員の手に入れやすい食糧として狩り尽くされました。さらに、人間が持ち込んだイヌ、ブタ、ネズミなどにヒナや卵を食い荒らされました。1シーズンに1個しか卵を産まなかったドードーにとっては、致命的な原因となりました。

最後に、ロンサム・ジョージ(一人ぼっちのジョージ)の話をしましょう。ガラパゴス諸島のピンタ島で発見された唯一のピンタゾウガメの愛称で、推定年齢100歳以上でしたが、手厚い保護の下2012年6月24日に永眠しました。生命力の強いゾウガメは、餌を与えなくとも長期間生きることが出来るため、航海中に新鮮な肉を得ることが出来ることから乱獲されたのです。現在、10種のゾウガメが現存していますが、冬至はピンタ島のゾウガメは完全に姿を消したと報道されましたが、近年DNA分析により、ピンタ島以外の島で、ジョージに類似した遺伝形質を持った個体が確認されています。これは、航海中に必要が無くなったゾウガメを船外に放したと推測されています。ピンタゾウガメには、幸いにも希望の光が見えてきたようです。

絶滅は悲しく残念なことですが、大昔の絶滅に責任を感じることはありません。二度と同じ悲劇を繰り返さない為に、今生きている動物を守ることを考えましょう。

姫路セントラルパーク
坂出 勝