突然変異のお話

私は、突然変異といえば、映画「Xメン」を思い出します。突然変異とは、簡単に言えば「ある集団の大多数とは異なる形状を持つようになる事」と言ったところでしょうか。映画の世界ではおどろおどろしい変異を遂げたニューたんとが沢山登場しますが、動物の世界でも突然変異が起こります。

皆さんが良くご存じの突然変異として、アルビノ動物をご覧になったことがあると思いますが、これはメラニン色素を持っていない事が原因で起こり、人にも起こる現象です。人の場合は目が赤くなり、体は外部からの刺激に弱くなってしまいます。動物界の代表的な例としては、姫路セントラルパークでも飼育しているホワイトタイガーが存在しますが、ネコ科動物の場合は目が青くなり幻想的で美しい印象を受けます。実際に原産地のインドでは神聖な生き物として崇められており、中国では古来より西の方角を守護する神獣(白虎)とされています。

虎には退職に様々な変化が見られますが、「ゴールデン足袋ー」と呼ばれるトラは黒い縞の部分が焦げ茶色になっております。「ブラックタイガー」(エビでもプロレスラーでもなく)と呼ばれる個体は、縞の部分が太くなり、茶色い被毛の割合が極端に少なくなっておりますが、例が少ないようです。また、衝撃的な変異個体として、「マルタタイガー」と呼ばれるトラは、青灰色の体毛に黒い縞があります。(かなりカッチョイー!)アモイトラの変種ですが、アモイトラ自体が絶滅種のため、残念ながら写真でしか見ることが出来ません。

ライオンの場合は、漫画「ジャングル大帝レオ」でお馴染みの、ホワイトライオンが代表的な突然変異でしょう。(ちなみに、主人公の名前(レオ)は、ライオンの学名の「パンセラ・レオ」が由来ではないでしょうか?)野生個体は南アフリカで確認されており、地元では神の使いとして大切にされているようです。

エゾヒグマの突然変異個体として、国後島で白い個体が確認されており、生息数300頭のうち、ほぼ1割が白いエゾヒグマと見られているようです。

姫路セントラルパークでも体色の白いヒグマを飼育しております。個体名「ナオヨ」といいます。ぜひ会いに来てください。

姫路セントラルパーク動物部
副園長 坂出 勝