毒をもつ動物のお話

はじめまして。姫路セントラルパーク動物部の坂出勝と申します。今回から動物の話を書くことになりました。マニアックもしくはオタク過ぎる内容になるかもしれませんが、少しでも動物に興味を持っていただけたら嬉しく思います。


動物や植物の中には、身を守るために毒を持つものがあり、植物は動物に食べられることを防ぐために、葉っぱに毒を含むものがあります。強い毒素を持つ植物の代表的なものでユーカリがありますが、木の葉には青酸毒が含まれています。

ところが、上には上がいるもので、皆さんよくご存じのコアラは有毒植物のユーカリが主食であることは有名な話です。コアラは大きな盲腸の中に青酸毒を解毒する酵素を持つことで、他の動物が食べられないユーカリを独占することが出来たのです。

動物界では、昆虫、爬虫類、両生類、魚類などの多くの生物が毒を持ち、自衛や狩りに役立てていますが、哺乳類や鳥類も毒を持っている種が存在していることはあまり知られていないようです。

哺乳類では、北米に生息する「ブラリナトガリネズミ」(モグラ・ハリネズミの近縁種)の唾液に毒性があります。日本にもトガリネズミの仲間が12種、確認されていますが有毒ではありません。毒の使い方は謎になっていますが、仮の時に役立てたり、捕食者から身を守るものと考えられています。そのほかに唾液に毒性があるものとして「ソレノドン」(モグラの仲間)が知られています。

また、オーストラリアに生息する「カモノハシ」は踵の部分に毒針があります。人の死亡例はありませんが、イヌ程度の大きさの動物には十分な殺傷能力があるようです。
踵にある毒針をどのように使うのかは、ハッキリと確認されていないそうですが、K-1ファイターのアンディ・フグのように「踵落とし」のような必殺技があるのでしょうか?(個人的には、ぜひとも見てみたい!)
正座するとお尻にブスリと刺さってしまうのではないか?と心配してしまうのは私だけでしょうか?

そして、最後に鳥類にも毒を持つ種がいるのです。ニューギニアに生息する「カワリモリモズ」や「ズグロモリモズ」(カラスの近縁類)など4種の鳥の筋肉や羽には、ヤドクガエルと同じアルカロイド系の神経毒を含んでいます。