キメラのお話

キメラの由来は、ギリシャ神話に登場する「キマイラ」で、頭はライオン、胴体はヤギ、尻尾は毒蛇の伝説上の怪物です。(胴体が弱点だな。絶対に…。)

日本にもよく似た妖怪で平家物語に出てくる「鵺(ぬえ)」の伝説があります。頭はサル、胴体はタヌキ、手足はトラ、尾はヘビになっています。これは一例で、様々なパターンの言い伝えがあるようで、胴体がニワトリの場合もあります。(鵺も胴体以外は強そうですね。)兵庫県西脇市の長明寺に鵺退治の像がありますので、ご覧になるのも良いでしょう。(私だったら、胴体を狙い撃ちにしてやっつけます。キメラかかって来いヤ~!!高田延彦風で…。)

キメラは雑種ではなく、体の一部が他の生物になっているのが特徴です。

解りやすく説明すると、赤と青の絵の具を混ぜると紫になりますが、これが雑種で、キメラは混ざらずに赤と青の格子模様になっていると理解すると良いでしょう。植物では接ぎ木による人為的なキメラを作成する事が可能ですが、脊椎動物は移植の際に免疫反応の影響でキメラを作成する事は不可能です。

シフゾウ(四不像)という動物がいます。かつては、中国に多く生息していましたが、洪水や戦争の犠牲となり、19世紀末には野生種は絶滅してしまいました。しかしながら、イギリスの大地主ベッドフォード卿が個人で飼育していた個体を増殖し、動物園に寄贈した事により命をつなぐことが出来ました。動物園が種を守った好例だと思います。(ベッドフォード卿good jobです。)

実はこの動物は、シカのような角、牛のような蹄、ウマのような顔、ロバのような尾であるが、いずれでもない動物という事で「四不像」という名前になっています。飼育係の新人時台に、神戸の王子動物園で飼育されているのを見たことがありましたが、個人的には、言われるほど不思議な姿形はしていない印象でした。(ちょっとウマ面のシカかな?こじつけじゃないの?)

姫路セントラルパーク
園長 福重 祥一